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インプットの選び方


今年の春期講習では、授業と授業の合間に、ミニ講義のような感じで、子供たちの学習上の課題について触れながら、少しでも自己向上への意識を高めてもらうことをねらってHRを行いました。

その中から、多くのお子様にも当てはまるのではないかと思われる話題について、ブログでも公開していきたいと思います。

今日はその第1弾。
「インプットの選び方」について紹介します。

学習にはインプットとアウトプットがあります。簡単に言ってしまえば、新しい知識を知ったり、覚えたりすることがインプットで、その知識を使って問題を解いたり、発表したりすることがアウトプットになります。

アウトプットは、問題を解く。他者に説明をする。解説をする。など多くの場合、自分から他のものへ発信することを指します。
一方、インプットは、読む。聞く。見る。触る。感じる。味わう。など人間が持っている様々な感覚を使って情報を得ることを言います。

実は、ここに大きな落とし穴が隠れていると思います。
人間が持っているインプットできる器官は、人によってその感度や得る情報量に違いがあります。
つまり聞いて覚えるのが得意な人もいれば、書いて覚えるのが得意な人、見て覚えるのが得意な人など様々です。
読んでもよくわからなかったけど、説明を聞いたら分かった(もちろん説明者の上手下手はありますが)。というのが、このことにあたると思います。

教科書や参考書・解説書を何度読んでも理解できないと感じたら、質問し解説を聞いたり、説明を受けたりすると分かる場合があるかもしれません。
読んだり、聞いたりして分かる場合と、分からない場合があるという子は、まだどちらも十分に力が備わっていない可能性もあります。
そういう時に有効なのが、映像資料だと思います。アニメを利用した解説動画や映像による授業は、視覚にも聴覚にも訴えることができ、情報を得る側にとっても、個々の足りない部分を補い合うことができ、理解が早まるという利点があります。
アニメやビデオなどの映像世代の子供たちにとっては、インプットしやすいツールということができそうです。

学習の場合で考えたとき、ひとつの方法にこだわってインプットするのではなく、うまく理解できないなと感じたときには、別の方法を試してみることが大切かなと思います。

学習の進め方として、インプットから入るのではなく、まずはアウトプットを行い、分からないところ、出来ないところを明確にしてからインプットすることをお勧めします。
なぜならば、先にインプットを行う場合、インプットしなくてはいけないことが明確になっていないため、習ってないところだからというような理由で、何となく資料を読んだり、解説ビデオを見たりといったインプットになりがちです。
その場合、インプットした事柄のうち、ほとんどが記憶に残らず、やったんだけどな~というよくある感想を生むことになります。
それよりも、習ってないところでもまずは、問題を解き、目的意識を明確にしてからインプットすることにより、長く記憶にとどまりやすくなります。

是非皆さんも、アウトプットからのインプット。
そしてひとつのインプットにこだわらず、自分にとって分かりやすい、得やすいインプット方法を選んで学習を進めてみてください。