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新大学受験


新学習指導要領の学習内容での大学受験はいつから?

来年度(2020年度)、新学習指導要領が小学校で実施されます。21年度には中学校で、22年度には高等学校で順次新学習指導要領が実施されます。それらを受け、2024年度から新学習指導要領の学習内容での大学入試が実施されます。
それに先立ち、2020年度から、新しい大学入試制度での入試がスタートします。つまり制度(入試の仕組み)が先行して実施されます。

新しい大学入試では、英語の試験方法等が注目されています。それに合わせた学力調査も始まっています。これからますます高校でもそれを意識した英語教育や、高校入試の仕組みへの動きが加速されていくでしょう。

それ以上に私が懸念しているのは、新学習指導要領の内容の実施の地域間格差です。指導要領の内容ですので、普通に考えれば地域で差が出ることはあり得ないと思われがちですが、その方法等は学校や地域教育行政に任されている部分があるので、現状でもかなりの差が生まれています。

するとどんなことが想定されるのか。大学入試に受験生が望む段階になって、「え~習ってない」「やったことない」なんてことが起きかねません。

過激な言い方をすると、機械に使われる立場になるか、機械を使う立場になるか。そこを分けるのは「学び」の経験をどれだけ積んでいるかになるのではとも考えます。
つまり、小学校段階から経験的にITに触れ、それを使い機器が得意とする分野を知り、人が力を発揮できる分野を経験することを積み上げていくことができるかということだと思います。大学は、それらの経験値をしっかりと持ち、それをベースに自分の知を高めようとする人材を受け入れ、社会に有益な人材として育て送り出そうとしているということだと考えます。

それが大学入試改革という形になっているのではないかと思います。その一つの表れが、AO入試等の拡大です。受験生がどんな経験値をどれだけ持っているかを入試で測り、学ぶ意欲として受け止める受験がこれからはますます多くなるのかなと思います。

また大学の一般教養の中にAI教養が入ってくることも注目だと思います。そこに社会のニーズが現れ、経験値としての情報活用力が必要であることが、より表れているのではないかと思います。

小学校段階からすでに始まっている大学受験。ということもできるのはと思ったので、一連の流れと意識することをまとめてみました。