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ゴールデンタイムの迎え方


春期講習で行ったHR第3弾
「ゴールデンタイムの迎え方」について紹介します。

ゴールデンタイムと聞いて、皆さんは、どんな時間をイメージしますか?
ここでいうゴールデンタイムとは、脳の様々な機能の中で、学習に関係する機能が良く働いている時間のことを指します。
多くの場合、脳のゴールデンタイムとして朝が取り上げられ、その時間に学習に取り組みましょうと呼びかけられます。
つまり、脳の状態や働きを知って、学習効率を上げましょうというお話をしました。

脳のゴールデンタイムには、よく言われている朝(午前中)のゴールデンタイム以外に、もう一つ大事なゴールデンタイムがあります。
それは、皆さんが寝ている時間帯、22時から2時の間の時間帯です。
朝のゴールデンタイムを動のゴールデンタイムとするならば、夜のゴールデンタイムは静のゴールデンタイムといえます。
動のゴールデンタイムが、学習効果が高いと言われる主な理由には次のようなことがあります。
朝起きてすぐの時間帯は、脳の記憶容量が最大になっている状態。
空腹時には記憶力が高まる。
朝の時間帯は後ろが決まっているので、タイムプレッシャーがかかり集中力が高まる。
つまり、脳が最も働ける状態になっている時だから、しっかりと働いてもらい学習効果を高めましょう。ということです。
しかし、これはその前の静のゴールデンタイムがとても大事ですよ。と言っているのです。

脳は皆さんが寝ている間に成長ホルモンを分泌し、新陳代謝を活発化します。
これによって皆さんの体も成長していっています。
また同時に、その日の記憶を整理し記憶したり忘却したりする時間でもあります。
つまり、この時間帯にしっかりと寝ていないと、脳はその仕事が十分にはできず、翌日の朝のゴールデンタイムを良い状態で迎えられないということになります。

22時から翌2時までの時間帯を寝ていなくてはいけないというわけではありません。
この時間帯の中で睡眠につけばよいのです。中学生や受験生には22時に寝るのは至難の業ですよね。しかし、22時から24時くらいまでの間には、寝床に入りたいですね。
記憶は睡眠によって定着するのです。
脳は、その日にあった出来事を、この時間帯に整理して記憶します。新鮮な記憶ほど長期記憶に残されることもわかっています。またプラス感情と結びついた記憶ほど鮮明に記憶されることもわかっています。
この機能を最大限にしてもらうために、避けなくてはいけないことがあります。

それは、寝る前に強い刺激を脳に与えないということです。
皆さんは、寝る前にテレビを見たり、スマホを見たり、お友達とメッセージのやり取りをしたりしていませんか?これらは脳にとって、とっても強い刺激なのです。
強い刺激ほど、脳は鮮明に記憶しようとするし、優先して記憶しようとします。つまり、寝る前にこれらを行うことで、その日に学習したことや、大事なこと、覚えなくてはいけないことの優先順位が下がり、記憶されないことも起こります。
脳にも記憶容量があるようで、使われていない記憶は、この時間帯にどんどん捨てられてしまいます。
自分の脳に十分に働いてもらうためにも、寝る前には、その日を振り返りノートを見返すなどの時間として使うことを勧めます。
くれぐれもゲームをしたりテレビを見たりする時間としないようにしましょう。